俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「社長は社長のままなのね?」

「そうだよ、だから安心しなさい」


「良かった…本当に・・・」

張りつめていた糸が一気に切れて、

舞は手で顔を覆い、泣いていた。

そんな舞を、父は優しく背中を撫で続けた。

…小さな子供あやすかのように。



「舞」

「・・・何?」

「岡崎物産に、戻ってこないか?」

「・・・・」


「社長は、お前の辞表を保留にしてくれてる。

同じ課が嫌なら、別の課に行けばいい。

もう一度、初めからやり直すつもりで・・・」


「ううん、それは出来ない」

「…舞」


「私、新しく仕事を始めたの。

大変だけど、やりがいのある仕事・・・

だから、岡崎には戻らない・・・

社長の事は、関係ないから・・・」
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