俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「舞の気持ちは変わらないのか?」

「・・うん、ごめんなさいパパ」


「…そうか、わかった。

社長には、私から話しをしておく」


「うん、お願いします」


…今の仕事にやりがいを感じているのは事実。

でも、英志から逃げている事も、また事実。


舞は、怖かった。

また、自分のせいで、英志を追い込んでしまう事が。


今もまだ、好きで好きで、忘れられない英志。

でも、だからこそ、英志の傍にいる事が出来ない舞。


…いつか、時間が経てば、英志を忘れられる時が来るのだろうか?

舞は、帰りの電車の中、闇夜に光る月を見つめながら、

そんな事ばかり考えていた。
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