俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「ふぅ、終わった…ヤバッ!時間」

仕事が終わった舞は、時計を見てハッとする。

午後0時。

それが貴洋との約束の時間だった。

貴洋の提案で、ランチをしてから映画に行く事になっていた。

しかもランチは舞を思って、会社から一番近いカフェで取る事にしていた。



「す、すみません、遅くなってしまって」

若干汗をにじませ、息を切らせながら、舞は貴洋に謝った。


「いや、オレは全然気にしないよ、それより・・・

急いで来たのか?汗が滲んでる」


「・・・///ぁ」

薄ら光る額の汗を、貴洋は自分のハンカチで拭った。

舞は驚き固まる。


そんな舞を見てクスッと笑った貴洋は、

舞を席に座るよう促した。


「お腹すいただろ?」

「…はい、実は、お腹ペコペコです」

朝食もとらず、仕事をしていた舞は、極限と言ってもいいほど、

お腹が空いていた。

それでも、お気に入りの貴洋の前で、大口を開けて、

ご飯は食べにくかった。
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