俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
昼食も終わり、映画の時間になり、

カフェから出た舞と貴洋。

2人は、周りから見たら、きっとお似合いだと思われそうなほど、

仲良く会話を交わし、映画を楽しんだ。


「とっても感動しました」

「オレも、最後が特によかったな」

「はい」

舞は凄く嬉しかった。二人とも同じところで笑い、同じところで感動した。

共通点を見つけ出せたから。


「…ぁ」

映画館を出た二人。

でも楽しかったはずの二人に、笑顔はなかった。

むしろ驚きの表情と言うべきか。


「友人て、男の事だったのか」

「・・・・」

舞と貴洋を見比べているのは、こんな所で、

会うはずのない人物だった。


「岡崎社長、こんな所で何を?」

そう口火を切ったのは貴洋だった。


「映画が終わったら、舞を連れて行くつもりだった」

そう言って、英志は舞に近づき手を取ろうとした。
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