俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
ごくごく普通のデートに、英志も、

いつの間にか、自分の地位も何もかも、

忘れていた。

何気ない会話をしながら、街を歩いて回り、

気になった店に入ったり、舞にとっては自然な行動だったが、

英志にとっては新鮮そのものだった。


だから、もっと舞と、今日のように、色んな所へ出掛けられればと、

心から思った。


一日を満喫した二人は、ちょっとはしゃぎ過ぎたせいか、

舞の事も考え、外で外食をして帰る事にした。


外食と言っても、英志には初体験のファミレスで。


「英志さんの口に合いますかね」

舞はそう言って心配そう。


「舞の料理も、食べれるんだから、大丈夫だろ」

「…どういう意味ですか?」

英志の言葉に、過剰に反応した舞は、英志を少し睨む。

英志は慌てて否定をし始めた。


「いや、別に、舞の料理がまずいわけじゃなくて・・・だから・・その」

あまりにシドロモドロナ英志に、舞は可笑しくて笑ってしまった。
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