俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
お風呂から出た英志は、目を丸くする。

舞が、夜食を作って、テーブルの上に置いていたからだ。


「舞、これ」

「夕飯、しっかり食べられなかったから、

大した料理できませんでしたけど」


そう言って照れ隠しに笑って見せた舞は、

逃げるように、浴室に早足で逃げていった。


英志は、そんな舞の気遣いを嬉しく思いながら、

それを食べた。


「…美味い」

英志の舌は、肥えている。

だが、舞の料理だけは、心から美味いと思える。

それはなぜなのか、英志本人にもわからない。


舞の料理を堪能した英志は、

そのお礼に、舞がお風呂を出るころを見計らって、

ある物を用意していた。



「…綺麗」

それを見た舞は、思わずそんな声が漏れだした。
< 154 / 277 >

この作品をシェア

pagetop