俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
そう捨て台詞を吐き、貴洋は舞を連れて、その場を後にした。

映画館から大分離れたところで、貴洋は足を止めた。


「舞ちゃん」

「・・・はい」


「社長と舞ちゃんの関係は?」

「え、いや、あの・・・関係も何も、

あの人は社長で、私はただのその部下で社員なだけです」


その言葉を聞き、貴洋はホッと溜息をついた。

「・・・あの?」

そんな貴洋を見て、舞は心配になる。


「よかった」

「・・・え?」


「オレが出過ぎたことしたのかと思って」

「・・・」


「もし二人が男女の関係なら、オレ邪魔者だろ?」

「そんな、私は…」

自分の思いを口にしようと思って、舞はそれを止めた。

・・・さっきから聞いてたら、さっきの言葉も、

本心ではないのかと思って。


「オレ、舞ちゃんの彼氏に立候補しようかな」

「・・・え?!」
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