俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「舞、舞が気にする事じゃない」

そう言って、舞の肩を優しく抱きしめる英志。


「…やっぱり、私じゃ、英志さんのお嫁さんにはなれませんよね」

舞はそう言って涙ぐんでいた。


…貴洋との一件を終わらせ、やっと、

英志の両親と対面を果たした舞。

晴れやかな気持ちで両親に会った二人だったが、

英志の父、岡崎物産会長、岡崎裕次郎の一言により、

その場の空気が一変した。


「英志、このお嬢さんには悪いが、この結婚は認めない」

「?!会長、何でそんな事になるんですか?!

俺には彼女しかいない、彼女だからこそ、結婚を決めたんです」


会長の言葉に、英志は怒声を放った。

それに驚いた舞は、必死に英志を止めた。

「英志さん、落ち着いてください」

「舞、大事な事だ。会長に認めてもらいたいだろう?」

「・・・・」

英志の言葉に、舞は静かに頷いた。


「舞さんと言ったね?・・・籍はまだ入れてない、そうだね?」

「・・・・はい」

会長の爆弾発言に驚いた英志だったが、

もっと驚いたのは、舞がそれに頷いた事だった。
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