俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「前々から、縁談話も進んでるんだ、英志」

「…なんの事です」

会長の言葉に、顔をしかめた英志。


「三井財閥の令嬢、三井静香さんと、

縁談が決まってる」


「私はそんな事は一度だって聞いてません」


「当たり前だ、今まで散々縁談を断ってきたんだ。

この話は内密に進めてきた。静香さんの方は、

英志なら申し分ないと言ってる」


「俺は三井財閥との縁談なんて、認めません。

俺の妻は、後にも先にも、舞、ただ一人です。

行くぞ、舞」

「英志さん」


何度も両親に目をやる舞だったが、

英志はお構いなしに、その場を後にした。

…この縁談は、会長1人が勝手に進めてきた事だった。

英志の母、美津子も、今日、初めて知った事。


「英志、待ちなさい」

そんな美津子は、英志と舞を追いかけ、2人の下へと

急いで向かった。
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