俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
…裏で、そんな事が起こっている事も知らず、

舞と英志は、また二人での生活を始めた。

舞は、婚姻届を、お守り代わりにでもする化のように、

いつもカバンに入れて、持ち歩いていた。


英志は、どんなに仕事が忙しくても、

毎日、舞に連絡を入れた。

家でも、会えるのだからと舞は言ったが、

英志はそれでも止めようとは思わなかった。


それはすべて、舞の為。

少しでも、舞の不安が消えるならと、そんな思いで

毎日連絡を取っていた。


美津子からは、何の連絡もないまま、

半年が過ぎようとしていた。


今はもう12月。

街では至る所でイルミネーションが輝く。


少し、いつもより仕事が早く終わった英志は、

舞を外に呼び出した。


「凄く綺麗ですね・・・英志さんと、

こんな所歩けるなんて幸せすぎて・・・」

舞はそう言って満面の笑みを見せた。


その笑顔を見ただけで、英志もまた、幸せな気持ちになった。
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