俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
複雑な心境のまま、舞と貴洋は、

取り留めのない会話をしながら、買い物をしたり、

夕飯も一緒に食べた。


「今日はありがとうございました。

わざわざ家まで送ってくれて…」

そう言って貴洋を見上げた。


でも貴洋は笑顔で首を振る。

「オレが舞ちゃんと一緒にいたかっただけだから」

「///」


貴洋は知らないだろう。

その言葉を聞いただけで、舞の心がどれだけ高鳴っているか。

貴洋に対する想いが、どんどん大きくなってしまうと言う事が。


「それじゃあ、おやすみなさい」

舞は可愛らしい笑顔でそう言った。


「舞ちゃんオレ・・・」

「・・・え?」

何か言いかけようとして、それを止めた貴洋。

そんな貴洋を、舞は黙って見つめた。


「いや、ゴメン、何でもない…おやすみ」

そう言った貴洋は、舞の頭を優しく撫で、その場を後にした。
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