俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
…次の日の早朝。

英志は早くに出勤していた。


「長嶋悪いな、早くに会社に出勤してもらって」

「いえ、とても慌てているようですが、一体何が?」

長嶋はまだ、詳しい話を聞いていなかった。


・・・・。


「…倒産危機、ですね」

長嶋の顔色が変わった。

「あぁ、すべての取引を止められる前に、次の手段を考えなければならない。

…そうは言っても、新たな顧客を見つけるのは、難しい、よな」


そう言って、パソコンを見つめながら、英志は溜息をついた。


「各部署の部長を集め、今後の対策を練りましょう」

「そうだな、重役会議もしなければならない」

そんな事を話しながら、2人は動き始めた。



「お待ちください、社長」

「・・・どうした、副社長」

突然社長室のドアが開き、そんな声が聞こえ、

英志も長嶋も、驚きピタリと動かなくなった。


「各部署の部長を集め会議をする事も、

重役会議を開く事も・・・何一つ、必要ございません」


副社長の言葉に、2人は驚いた。
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