俺様社長とスキャンダルキス～おまけ完～

「２人共、どうかしたんですか？」

思った事を口にする英志。

しかし美津子は何でもないと笑顔で言う。

裕次郎も、若干顔が引きつりつつ、何でもないと言った。


「結婚の話しだったな」

咳払いを一つして、裕次郎が言った。

英志は、その言葉に静かに頷いた。


「…アナタ、どうするおつもり？」

美津子は冷たく裕次郎に言い放つ。

裕次郎は美津子の言葉に一瞬眉をピクリと動かし、

溜息をついた。


「結婚の話しは認めよう」

「本当ですか、会長」

「あ・・あぁ。三井会長からも、断りの連絡をいただいた。

英志の気持ちを考えてやってほしいと念を押されたよ」


「…三井会長が」

「まぁ、確かに、ちょっと私も出過ぎた事をした・・・

英志の事なのに…私情を挟んだしな」

「私情、ですか？」

何の事を言っているのか、英志にはわからなかった。


「こちらの話しだ・・・」