俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
家に入った舞は、何をしてても、貴洋の事を考えていた。

…なぜ、彼女を作れないのか?

・・・なぜ、その理由をはぐらかすのか?

・・・最後に言いたかった言葉はなんだったのか?



貴洋を思うだけで、舞の心は揺れ動いた。


もう、こんなにも、舞の心は、貴洋のことで一杯なのだと、

この時、初めて知った。


次の日、貴洋はなぜか仕事を休んだ。


「舞、貴洋先輩、何で休んでるの?

昨日、デートしたんでしょ?」

加奈の言葉に、舞は苦笑いをした。


「昨日は映画に行ったけど、具合は悪そうじゃなかったし。

今日休むなんて一言も言ってなかったから」


「・・・そうなんだ・・・で?」


「・・・え?」


加奈の聞きたい事が分からない舞は、首を傾げた。


「全く、色恋沙汰にはうといわね・・・

貴洋先輩とは、何か進展はあったの?」


「?!!」

ストレートに言われてハッとする。
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