俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「でも、美津子、お前と結婚を決めたのは、

お前を愛したからこそなんだ」


「?!」

美津子は知らなかった。

結婚するのは、会社の為、その為だけの結婚だと

そう思っていた。

まさか、自分を愛していたなんて・・・。


「どん底の私を救い出してくれた君が、

私にとってどれだけ必要なのか・・・

そうしてくれた君を、この手でどうやったら幸せにしてあげられるか、

ずっと、ずっと考えてきた・・・。

英志を産んでくれて、いい母親になって、それに並行して

社長夫人としても一生懸命に尽くしてくれた。

私は、君を…美津子を敬愛してる。

離婚なんて認めない・・・私には美津子が必要だ」



「…貴方」

結婚して初めて、裕次郎の言葉を聞いた美津子。

それがどれほど嬉しかったか。

美津子はあの時のような満面の笑みを見せた。


それを見た裕次郎も微笑んだ。

そして、柄にもなく、美津子をその腕にギュッと抱きしめた。
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