俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
間もなくして、会長室に呼び出された英志は、

会長にさんざん言われた。


結婚が決まり、浮ついてるからだの、

日取りも決まり、列席者に手紙まで送付された矢先の出来事だけに、

これでは結婚式事態出来ないなどなど・・・。


その後は、美津子に呼び出され、舞の事を考えろとぐちぐち言わた。


…しかし、大高夫妻には、呼び出される事も、小言を言われる事もなかった。

それでも、英志は一言大高夫妻に謝罪しようと自宅を訪れたが、

忠行は、何一つ英志を悪いようには言わなかった。


…ただ、舞の母は、何も言わなかったが、

舞を不憫に思ったのか、英志の前で涙を見せた。

何を言われるより、その涙が一番英志には応えた。


「社長、舞さんの事を想うなら、

しばらく、離れて暮らした方が賢明かもしれません」


長嶋の言葉に、英志も納得せざるおえなかった。


自分の傍にいれば、舞にまで被害が及ぶ。

しばらくは、色んな報道がされる、追いかけられ、根掘り葉掘り聞かれ、

舞は成す術はないだろう。



「どこか家から離れたホテルを手配してくれ、

舞には俺から言っておくから・・・

舞の世話を、しばらく頼む・・・」

英志は長嶋に舞を託した。
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