俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「どうなの?」

もう一度聞かれ、舞は昨日の出来事を、

加奈にだけ話す事にした。


・・・すると、加奈は、考え込んでしまった。


「加奈・・・どうかした?」

「貴洋先輩ってさ、舞の事、好きなんじゃない?」

「・・・まさか、そんな」


驚く舞に、加奈は困ったように笑って溜息をついた。


「好きだけど、好きだって言えない何かがある」

「・・・何それ」


「それは私にもわからないけど、貴洋先輩はそのせいで、

一歩が踏み出せない…そう言う事」


「・・・・」


「舞の恋は、ずっと、叶う事がないかもしれない。

どんなに想いあっても、その壁がある以上・・・」

加奈の言葉にただただショックだった。


貴洋の事で、胸が一杯だって言うのに、

叶わない恋だなんて…そんな辛い事なんてない。
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