俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「長嶋さん・・・離し、て」

少し震えて声で舞は言った。


長嶋はパッと舞から離れた。


「…すみません」

消え入りそうな声で言う長嶋に舞は言った。


「今の事は・・・忘れます」

「…舞さん」


「貴方は、英志さんにとって、なくてはならない人だから。

彼の補佐をできるのは、貴方だけだから・・・」


「そうですね・・・忘れてください。

この想いは永遠に、心の中にしまっておきます。

私は、岡崎英志社長の秘書です・・・。

ただ、一言だけ言わせてください」


「・・・なんですか?」


「社長の横で、幸せそうに笑ってる貴女が・・・

純粋で聡明な貴女を…私は心から愛おしいと思います」


「・・・・」


「…薬を買ってまいります。それを飲むのを見届けたら、

帰りますので・・・」


そう言って長嶋は部屋を出ていった。
< 210 / 277 >

この作品をシェア

pagetop