俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「熱を出して、ホテルで眠っていると・・・。

きっと、精神的な事と、疲れが原因だって。

…俺は、舞をこんなにも苦しめていたんだな。

笑って待っていると言ってくれた舞だから大丈夫だと勝手に思って。

・・・こんな俺じゃ、もう、愛そうつかされたとしても仕方ないよな」



「…英志さん、そんな事、私、思いません」

英志の胸に顔を埋めたまま舞が言った。

・・・実際、舞は本当にそんなこと思っていない。

時が来れば、また英志と共に、幸せな日々が来るとそう信じて、

毎日過ごしてきたのだから。



「長嶋に叱られたよ」

「・・・・」


「舞を守ってやれるのは俺しかいないって。

舞の傍にいるよ」


「仕事は?…今とても忙しい時じゃないんですか?」

「仕事は軌道に乗って上手くいってる。結婚式が終わるまでの4日間。

俺は仕事を休めるように寝る間も惜しんで働いた。

後は長嶋と、副社長にお願いしてきたんだ・・・

何かあれば、行かなければならないが、今はただ、舞の傍にいたいんだ。

舞が心安らかにいられるように、ずっと傍に」


そう言って英志は、微笑むと、舞のおでこにキスを落とした。
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