俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「大事な結婚式を台無しにして、すみませんでした」

長嶋はそう言って、2人の元をさった。

その後の披露宴の舞と英志は、作り笑いを浮かべるので精一杯だった。

披露宴もおわり、2人は、英志のマンションに帰った。
その間、2人の会話は無かった。どう話せばいいのかわからなかった。

「…英志さん、これ」
あの時渡された封筒を英志に渡した舞。


英志はそれを受け取ると、何を言うでもなく、

書斎の中に入っていった。

そして、握りしめていた封筒を改めてみた。


『辞表届』

その字を見て、英志は目を見開いた。

・・・この時すぐに英志の脳裏によぎった。


最初から辞めるつもりで長嶋は舞への気持ちを打ち明けたんだと。


英志は中を開ける前に、大きな溜息をついた。


・・・そして、間もなくして封を開けた。
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