俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
真っ直ぐに見つめられ、そんな事を言われた静香は、

その場に泣き崩れた。


「貴女をたくさん傷つけた事、本当に悪いと思ってる」

「・・・そんなに、優しい言葉、かけないで」



「岡崎社長、もう行ってください。

…三井さんは私が送っていきますので」

「…悪いが頼む」


長嶋に静香を預けた英志は、舞を連れて、車を出した。



「三井さん、送っていきます。

さぁ、立ってください」


「・・・なんで」


「・・・え?」


「何で彼はあんなに優しくなったの?

・・・なんで、私にあの優しさをくれなかったの?」


泣きながらそう言った静香は長嶋を見上げた。


「…舞さんに出会ったから、社長は変わったんです。

自分をさらけ出せる・・・自分を癒してくれる人に出会ったから、

あんなにも、社長は優しくなったんです。

三井さんは、舞さんの代わりにはなれない。

2人を見ていれば、お分かりになるでしょう?」
< 238 / 277 >

この作品をシェア

pagetop