俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「優ちゃん、この会社の社員だったの?」

「・・・いや、機器メーカーに勤めてるんだ。

突然、機会に不具合があったから見に来てほしいって言われて、

たまたまこの会社の近くにいたオレが、ここに来たってわけ」


「そうなんだ」


「舞ちゃんは?・・・その子、舞ちゃんの子供?」

「うん、英人って言うの、可愛いでしょ?」


「…あんなに小っちゃかった舞ちゃんも、もう、ママなんだ」

「そりゃあ、何時までも、子供ってわけじゃありません」


…親しそうに話す二人を見て、英人も、すぐに優に気を許した。



「…珍しい」

「・・・何が?」


「英人が、男の人に懐く所なんて初めて見たから」

「そうなの?…オレが舞ちゃんと親しくしてるからかな。

…しかし、その荷物重たそうだな、英人君が良いなら、行くところまで、

英人君をこのまま連れて行くよ」


「そう?ありがとう、助かります」


…着いた場所を見た優は、驚きの眼差しでドアを見つめている。


『社長室』

そう書かれているからだ。
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