俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「でも、私が今言った言葉は、この場限りにしてください」

「・・・え?」

貴洋は、舞の言葉を聞き、困惑気味。


「貴洋先輩の私への想いも・・・

私の貴洋先輩への想いも・・・・

今日ですべて、終わりにしましょう」


「ぁ、舞ちゃん」

そう言い捨てた舞は、早足でオフィスに戻っていった。

貴洋の前にいれば、また泣いてしまいそうだったから。

そんな舞を、呼び止めようとした貴洋だったが、

名前を呼んだだけで、捕まえようとはしなかった。



…自分の行動は間違ってるのか?

…舞を苦しめたくないのに、なぜ、彼女の事を話してしまったんだろう。

…舞への気持ちも、心の中に、閉じ込めておけばよかった。


でも・・・

どんなに後悔しても遅い。

日増しに大きくなっていく舞への気持ちも、

自分ではもうどうしていいかわからない貴洋だった。
< 39 / 277 >

この作品をシェア

pagetop