俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
英志の言葉に従って、舞は窓近くのソファーに腰を下ろした。

・・・が。

一番端にチョコンと座って、やっぱり、

辺りをキョロキョロして、まるで小動物のようだ。


英志はやっぱりそんな舞が可愛くて、

クスクスと笑いながら、奥の部屋へと消えて行った。


間もなくして、着替えとタオルを持って、舞の前に現れる。


「今夜だけは、これで我慢しろ。

風呂はあっちだから・・・必要な物は、明日買いに行こう」


手渡されたセットを持って、舞はオズオズと、

風呂場に向かう。

…なんだかドキドキしてしまう。

本当にこんなことしていいんだろうか?

社長の家でこんな…

すべてを忘れようと、急いでお風呂に入ると、

ブカブカの服を着て、リビングに向かった。


「・・・プ」

舞の格好を見て、英志は吹き出してしまった。

身長差が、30センチ近くあるので、ブカブカだろうとは思っていたが、

舞はまるで子供のよう。


「笑わないでください」

真っ赤になりながら、舞は呟いた。
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