俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
呼び捨てにされなかったことに納得のいかない英志は、

少し不機嫌になっていた。


「英志さん・・・で、いいですよね」

舞は、それが精一杯だったのだ。

呼び捨てなんてできるわけがない。

真っ赤な顔でそう言われては、頷くしかないだろう。


英志は、溜息をついて、

「あぁ・・・それでいい」

そう言って、またピザを頬張った。


…それから、出してもらった歯ブラシで、歯磨きをし、

終わった歯ブラシは、英志の隣。

この感じは、まるで同棲のようで。

舞は、首をブンブンと振った。


・・・最後に、寝室に向かった二人は、

ドアを開けて、沈黙する。

別に、そう言う行為をするわけじゃない。

互いが自分にそう言い聞かせていた。




「俺は風呂に入ってくるから、先に休んでろ」

「…あの、ベッドは一つ・・・ですか?」
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