俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
「当たり前だ、独り暮らしの家に、

ベッドは二つもないだろう?」

真顔でそう言われ、舞は苦笑い。


「…そうですよね、変なことを聞いてごめんなさい」

舞の言葉を聞き、英志は、バスルームに向かった。


…眠れない。

眠れるわけがない。

男の部屋で、先に休むなんて・・・。

しかも相手は自分が勤める会社の社長で。

雲の上の人。

誰も近づく事すらできないその人の家にいるなんて、

信じられない事だ。


何度も寝返りを打ち、寝ようと試みるも、

目が冴えてしまって到底無理な話だ。


「…なんだ、まだ起きてたのか」

静かに開いたドアの方から、英志の声が聞こえた。

舞はムクッと起き上り、小さく頷いた。


「目が冴えちゃって・・・」

その言葉を聞くなり、英志は、さっさとベッドに潜り込むと、


「一緒に寝たら、きっと眠れる」

「・・・・///」

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