俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
その言葉に真っ赤になった舞。

…付き合った男はそれなりにいる。

だが実は、あっちの経験はほとんどない。

そうなる前に、付き合いが終わってしまうのだ。


『大人しすぎて、何考えてるかわからない』

と、付き合った男から、いつも言われていた。


「しゃちょ・・・う」

「・・・ったく、早速約束を破ったな?」


「・・エ?・・・ぁ」

思い出した時はすでに遅かった。

英志は、舞のおでこに触れるだけにキスをする。


そして、優しく舞の唇を指でなぞった。

「ここにはキスしないから、安心しろ」


それ以上はもう言葉を発さず、

英志は、舞をギュッと抱きしめ、目を瞑った。


・・・しばらくは英志に聞こえるんじゃないかという程

ドキドキしていた心臓。

でも、いつしかその音は重なり合い、

舞は、英志の香りに包まれる安心から、

眠りについていた・・・・。
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