俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
その言葉を聞き、舞はニコッと微笑んだ。

「そうですね、料理は楽しいですよ。

・・・一緒にしてみますか?」


「・・・いいのか?」

意外な返事に、ちょっとかわいいなと思いながら、

舞は英志にキッチンに入るように言った。


「これを適当に切ってください」

そう言って差し出したのは、皮のむかれたジャガイモ。


「…適当」

料理初体験の英志は、悪戦苦闘しながら、ジャガイモを切っていく。


「そうそう、上手ですね。後二つありますから、それもお願いします」

「わかった・・・・ツッ」

「え、英志さん?!」

使い慣れないため、勢いよく切ったはいいが、指の端を切ってしまった英志。

舞は急いで、英志の手を取った。


「・・・・」

英志は、舞の咄嗟の行動に、ちょっと驚き黙ってしまう。

…もうお分かりだろうと思うが、

舞は切った英志の指を、サッとくわえたのだ。
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