俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
料理のおかげもあって、ギクシャクしていた空気は、

とても和やかな雰囲気に変わっていた。


「美味かった…

また、舞の料理が食べたいな」


「私なんかの料理で良ければ、・・・リクエストとかあります?」

「今日は和食だったから、今度は、洋食がいいな。

…ハンバーグとか」


「?!・・・ハンバーグですか?」

舞は思った。

英志の事だ、パスタや、ステーキと言った

こじゃれたものを言うのかと思ってたのに。

まさかハンバーグと言われるとは思わなかった。


「…子供だとでも言いたそうな顔だな」

「ま、まさかそんなこと思いませんよ。

分かりました、次はハンバーグ作りますね」


そう言って微笑んだ舞。

英志も優しい笑みを浮かべたが、すぐに少し、ガッカリな顔をした。


「どうしました?」

「…明日にでも食べたいのに、実は明日から1週間、中国に視察に行くんだ。

だから、帰ってきたら・・・」
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