俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
次の日。

英志は、まだ眠る舞を起こさないように、

早く起き、身支度を済ませ、会社に出社した。

いつもなら、秘書の長嶋の方が早く会社に来ているというのに、

今日は、長嶋より、1時間も早く会社にいた。


「おはようございます、今日は、お早い出社ですね」

少し驚き顔で、英志に挨拶をした長嶋。


「おはよう…今日から中国だからな。

資料に目を通していたところだ」

そう言って手に持っていた資料に視線を落とした。


…確かに、資料は目に入る。黙読もしている。

それなのに、ちっとも頭に内容が入っていかないのが難点だった。



…出発の時間になり、

長嶋はいつものように車を回し、

社長室に英志を迎えに行く。

そしていつものように、英志のカバンを持とうとした。


「いい、自分で持つ。自分の物くらい」

「・・・はい」

最近、英志は変わってきているとは思っていたが、

まさか、ここまで変わった来ているとは。
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