俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
視察先でも、今迄みたいな自分勝手な行動も発言も

一切なかった。

あまりの代わりように、不思議に思っていた長嶋も、

とある答えが浮かんでいた。


「今日も一日、お疲れ様でした。

今夜はゆっくり休んで、明日の視察もよろしくお願いします」


「・・・あぁ。

・・・なぁ、長嶋」


「どうかなさいましたか?」


助手席に乗っていた長嶋は、バックミラー越しに英志を見た。

英志は窓の外に目線を向けたまま、ポツリとつぶやいた。


「今夜、一緒に飲めないか?」

「・・・は?」

突然の誘いに、長嶋は面食らった顔をした。


「イヤならいいんだ」

「嫌なんてそんな!もちろんお供します。

私でいいなら朝まででも」


長嶋の言葉に、英志は笑っていた。

「お前を襲う趣味はない」

そう言って笑っている。
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