俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
・・・長嶋は思った。

英志の笑った顔を、ちょっとした作った笑い、

営業スマイルは何度も見てきたが、

素の笑顔を見たのはこれが初めてだった。


・・・英志は、こうやって笑うのか。

…こんなに素敵な笑顔をするんだな。

誰にも見せないこの笑顔を見れたことに、

長嶋は、本当に嬉しかった。


そして、ホテルに着いた二人は、

最上階のバーにいた。

とても綺麗な夜景が見える場所で、男二人では、

なんだか物足りないような、そんな感じだった。



「夜景がきれいだな」

ウィスキーを呑みながら、英志が言った。


「そうですね」

長嶋はそう言ってビールを飲んだ。


「隣にいるのがお前だと思うと、

夜景のキレイさも半減するな」

「ブッ!」

英志の言葉に、長嶋は口に入っていたビールを

吹き出しそうになった。
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