俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~
それを見た英志は怪訝な顔をした。

「汚い奴だな・・・。

こうやって、長嶋と二人で飲むのは初めてだな」


「そうですね」

口元をハンカチで拭きながら長嶋は答える。


「お前には、いつもいつも苦労を掛けてきた。

自分勝手で、周りを振り回して・・・

その尻拭いは全部長嶋がしててくれたんだよな」

そう言って英志は困ったように笑った。


…自分の行動も、

・・・長嶋がしていた苦労も、英志はすべて知っていた。


「今まで悪かった…

これからはもっと、周りの意見も取り入れて、

長嶋には迷惑をかけないようにする」


「社長」


「・・・ん?」


「社長、変わられましたね」

「・・・そうか?」


「変わりましたよ、180度」
< 65 / 277 >

この作品をシェア

pagetop