俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

彼は秘密を心から愛する

…舞は思った。

本当に差し出がましい事をしたのではないかと。

でも、どうしてもそうしたかった。


…それはなぜなのか?


舞は、英志を放っておけなかった。

英志の周りには常にたくさんの人が集う。

だがしかし、どの人に対しても、本当の自分を

さらけ出していない英志を、一緒に共にして

分かってしまった。


自分と一緒にいる時の英志は、

どこかぎこちなくて、でも男らしくて、

それでいて強引で。

普段見せないであろう英志の姿を、自分の前で出せるなら、

傍にいてあげたいと・・・。


舞自信を、心からしっかり支えてくれたお礼もしたい。


英志が、心の底から笑ってくれるなら。



「・・・もしもし」

買い物途中で、携帯が鳴ったのでそれに出た。


『あと1時間くらいで帰るから』

ぶっきらぼうにそれだけ言って、電話は切れた。
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