白い月~夜明け前のその空に~


「ふ、いいよそれくらい。あらたまんなくて。いいから早く風呂入って寝なさい」


そうびしっと言いつけ部屋を出て行った。





くしゃっと自分の頭を掻く陸が、少し照れたように見えたのは気のせいか。

優月はそんな彼に、またくすぐったい気持ちになったのだった。
























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