白い月~夜明け前のその空に~

頭で整理するよりも、心はずっと正直だ。




優月の口から彼氏の存在を知った時の動揺も、変な嫉妬も、むやみに彼女の頭に触れられなくなったことも、思い出す手の感触も、今のこの胸の痛みも、全て一つの答えに一致する。







それは、妹的位置ではなく、彼女のことを本当に好きだからだ。












そして思い出す。


忘れようと決め込んだ、幼い頃の秘密の気持ちだったことを。



















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