君に会ったから
I hate youー私はあなたが大嫌いー
入学式があってから半月が経った
私はクラスに馴染めていて話す人も増えていた
『桜、散っちゃったな…』
外を見ると花びらが散ってしまって葉桜になりかけた桜がある
「ルナーー!
頼みがあるんだけど!」
『なぁに?ナルミさん』
「うっ、そんな怖い笑顔しないでよ」
だって大きな声で呼ぶから
『どーせろくな頼みじゃないんでしょ?』
「いやいや、親友の恋を応援してくださいよ!」
恋?
『ナルミ、好きな人いるの?』
「うん、実はね…
ノゾムが好きなんだ!」
あー、やっぱし
『で、南が好きなのと私への頼みごとにどんな関係があるの?』
「えっとね、南のグループと裏庭でお弁当食べる約束したの!
お願い!ルナも付いてきて~」
ナルミが手を合わせて頼んでくる
『え~、南たちと?
やだよ』
あんなウルサイ連中と
「そこをなんとか!ルナ姉さん!」
涙目で懇願してくるナルミ
うっ、その顔弱いの知っててやってる
『はぁ、わかったよ』
「やった!ルナ大好き!!」
ガバッとナルミが抱きついてきた
『はいはい』
ナルミの頭を撫でながら笑う
ナルミが喜ぶし、いいよね