結びの魔法
「ふはぁ・・・う・・・。」
僕は起きてからずっと大あくびの連発だった。やっぱり昨日は眠れなくて夜更かしをし
てしまった。なので今はとてつもなく眠い。
「兄ィ。僕ちょっとだめそうかも・・・。」
「先生のまん前で寝るなよ?・・・ふわぁぅ。」
秀もさすがに眠いらしい。居眠りしているところなんて見たことも無いのに・・・。少し見
てみたいかもしれない、まどろんだ秀を。
「おーい、君達!おはよう。昨日はよく眠れたかい?」
後ろから先生が声をかけてきた。眠くて頭が働かない。
「おはようございまふ・・・。」
最後の言葉があくびと同時にでかかった。
「おや、眠そうだね。そうそう。秀君。」
先生は右側にいた秀のほうを向いた。
「君は目が悪いそうだね。授業では黒板を使うよ?どうするんだい?」
と秀に聞く。秀も眠いせいか、いつもの覇気が無い。
「後で二人に書き取ったものを見せてもらうので大丈夫です。」
うとうととそう答えた。
「それじゃあ二人も大変だろう。だから先生これを持ってきたんだ。合うかは分からな
いけど・・・。」
先生はポケットから丸っこい箱を取り出した。そしてそれをぱかっと開けて僕らに見せ
てくれた。中に入っていたのはめがねだった。薄い銀縁で、光を反射してきらきらと鈍
く光っている。
「これはなんですか?」
秀はそれを勧められるまま手にとって見た。少し厚めのレンズがついている。
「それはめがねと言うんだよ。かけてみてごらん。」
先生に促されて秀はめがねをかけてみた。
「す、すごい・・・。」
そう一言つぶやいた。僕らにはそれが何かまったく分からない。でも、秀が固まるほど
すごい物ということは理解できた。
「陽、要!そこにいろよ!」
そう言って秀は少し離れた所に行ってこっちを向いてとまった。
「何か手で数字を出してくれ!!」
僕は言われたまま手で一を表した。
僕は起きてからずっと大あくびの連発だった。やっぱり昨日は眠れなくて夜更かしをし
てしまった。なので今はとてつもなく眠い。
「兄ィ。僕ちょっとだめそうかも・・・。」
「先生のまん前で寝るなよ?・・・ふわぁぅ。」
秀もさすがに眠いらしい。居眠りしているところなんて見たことも無いのに・・・。少し見
てみたいかもしれない、まどろんだ秀を。
「おーい、君達!おはよう。昨日はよく眠れたかい?」
後ろから先生が声をかけてきた。眠くて頭が働かない。
「おはようございまふ・・・。」
最後の言葉があくびと同時にでかかった。
「おや、眠そうだね。そうそう。秀君。」
先生は右側にいた秀のほうを向いた。
「君は目が悪いそうだね。授業では黒板を使うよ?どうするんだい?」
と秀に聞く。秀も眠いせいか、いつもの覇気が無い。
「後で二人に書き取ったものを見せてもらうので大丈夫です。」
うとうととそう答えた。
「それじゃあ二人も大変だろう。だから先生これを持ってきたんだ。合うかは分からな
いけど・・・。」
先生はポケットから丸っこい箱を取り出した。そしてそれをぱかっと開けて僕らに見せ
てくれた。中に入っていたのはめがねだった。薄い銀縁で、光を反射してきらきらと鈍
く光っている。
「これはなんですか?」
秀はそれを勧められるまま手にとって見た。少し厚めのレンズがついている。
「それはめがねと言うんだよ。かけてみてごらん。」
先生に促されて秀はめがねをかけてみた。
「す、すごい・・・。」
そう一言つぶやいた。僕らにはそれが何かまったく分からない。でも、秀が固まるほど
すごい物ということは理解できた。
「陽、要!そこにいろよ!」
そう言って秀は少し離れた所に行ってこっちを向いてとまった。
「何か手で数字を出してくれ!!」
僕は言われたまま手で一を表した。