結びの魔法
けれどティアに力を与えすぎたワルド様にはもう生命を創る力は残されていませんでした。魔力は同等の体力を等価交換し発動します。けれど精神も肉体ももう限界に達していました。そこでワルド様は自分の魂を代価に力を得ました。魂はとてつもない価値のあるものなので元どうりの莫大な魔力を手に入れることができました。そして生命を錬成していた時です。弱った体が膨大な力の制御をできなくなり、暴走し始めました。そしてこの世界の柱とも言われる、神木を破壊しようともくろみました。ワルド様は、最大の力を身にまとい神木に突進してゆきました。その時です、ワルド様の目の前にティアが飛び出しました。もう止まらないワルド様はそのままティアにぶつかります。同じ力を分け与えたティアはぶつかることで力を中和し、ワルド様を止めようとしたのです。けれど力は寸文の差でワルド様のほうが勝っていたので、ティアは力と共に中和されて消えてしまいました。