みんな仲良いよね、そうゆーこと。
「おはよう!今日も晴れ晴れとした清々しい朝だね!」
「え?あ、あぁ藤野。おはよう…って、何だ?何なんだ?」
「え?」
「妙にイキイキしてるけど…一体朝から何の用だよ」
「えぇ?やだなぁ水森、あたしはただ挨拶しただけだよ。いつも通りのあたしがいつも通りの下駄箱でいつも通りの水森にいつも通りに挨拶してるだけだよ?」
「い、いやいやいや、どう考えても怪しいしいつも通り押し過ぎ…てかおまえ、ゲームのし過ぎで朝はいっつも絶不調のクセに」
「いやちょっと何言ってんのかよく分かんないけど。まぁいつも懐ガラ空きの水森君になけなしの警戒心が育まれたのはいいことだよね」
「いいも何も隙あらば侵入しようとつけ狙ってる大本命の奴に言われても嬉しくないけどな」
「でもそんな君には悪いんですけど、別に何も無いんです。ほんと残念ながら何も企んでません、期待に添えなくてごめんなさい。てゆーかそんなにあたしがアンタの事意識して生活してると思わないで下さい。自意識過剰じゃないですか?気持ち悪い」
「… はいはい分かりました、もう考えません。…でも、おまえが敬語使ってくる時は何かあるって、もう俺は知ってるんだよなぁ」
「まっ、それは今後改善していく方向で検討してもらうとして…今はそれ。それですよ」
「…ん?」
「それだって、それそれ、アンタのローファー」
「あぁ、これが何?」
「いつまで持ってんの?しまわないの?」
「え?いや、しまうけど…」
「……」
「(何だ?熱い期待の眼差し…)」
「…ねぇ、早く」
「は?」
「早く開けなよ」
「開けなよ?」
「だから、はやく下駄箱開けなって」
「…あぁ、分かった。おまえ俺の下駄箱に何か仕込んだな?」
「してないってば」
「じゃあなんで?」
「なんでもー」
「なんでもっておま、」
「いいから早く開けろよこのグズ」
「グッ…グズ⁈ 」