みんな仲良いよね、そうゆーこと。
「藤野さん、今日も可愛いね!」
「知ってる」
「てか藤野さんLINEやってる?俺とふるふるしよ?」
「ごめんガラケーなんだよね」
「あっ、すごい偶然!俺の赤外線オッケーのヤツなんだよね、て事でアド交換しよ?」
「あっ、すごい間違えた!あたしのポケベルなんだよね、て事でさっさと諦めろやこの野郎」
「……(あれは学年一モテる男、友坂と言わずと知れた型破り藤野。なんかすごい現場に鉢合わせてしまったような…)」
「あぁツンツンする藤野さんも可愛いなぁ。で、俺にはいつデレてくれるの?」
「おまえがいっぺん死んで現世の罪を償ってその性格が清らかにリセットされて新しく生まれ変わってきたら一回くらいデレてやんよ」
「!、そんな…っ、生まれ変わってもまた俺に会いたいだなんて、そんなセリフを藤野さんの口から聞けるなんて…!」
「違う!全然違う!なんだよそのやたら前向きな変換機能!本当まじウザい、誰かどうにかしてよ……あ。」
「! (ヤバい、目が合った)」
「ちょっと!そこの“み”から始まって“り”で終わる男子!」
「…ん?どうしたの藤野さん?」
「(ここで関わったら終わりここで関わったら終わり目なんか合ってない気のせいだ俺はみから始まらな、) グッ、」
「あぁ?聞こえてたよな?シカトか?シカトしてんのか?」
「…すみません、後ろの襟を引っ張るのはやめてください」
「ふっ、あんたごときがあたしから逃げようなんて100年早い!あんたごときが、あんたごときがな!」
「…そこは3度も言う程大事なところだったのだろうか」
「何?“み”から“り”って」