みんな仲良いよね、そうゆーこと。

「？、そうなんだ、ありがとう」

「いえいえどういたしまして。て事で俺も不本意ながら、今日を持って全面的に藤野側の肩を持つ！」

「！…？、それってどういう事？」

「いや、どうもこうもねぇだろ驚いたわ！男の俺でも分かる、おまえは本物の女の敵だ！」

「敵？あぁ、まぁ男だしね。そりゃあ敵っていう風に取られても仕方無いけど…」

「いやいやいや、そんな可愛いもんじゃねぇよ！悪気無しにやってるなんてもっと悪い、タチが悪い！」

「……悪気も何も、悪い事なんてこれっぽっちも思いつかないんだけどなぁ？」

「だっかっらっ、そんな顔して首傾げてもダメだっつーの。なんだ、何がおまえをそうした？ポジティブ変換か⁈ 行き過ぎたポジティブがおまえをそうさせたのか⁈ 」

「ハハハッ、水森君は面白いなぁ」

「もう他人事か！耳にも入らないか！ここまで来たらもはや会話にもならない…っ、流石あの藤野をツッコミに仕立て上げるだけはある！」

「やだなぁ、流石だなんて照れるよ水森君」

「照れるなよ！今はそんな状況じゃない！」

「あぁなんか俺、水森君の事気に入っちゃったなぁ。水森君の友達になれて嬉しい限りだよ」

「いつの間にか！気に入ったらもう友達、一方的過ぎる！」

「？、一方的も何もこの前からもう俺達友達に…あ、そっか違った。確かライバルだったね、ごめん勘違いしてたよ」

「いや違うっ、そういう意味じゃない…そうじゃないんだ！」

「あ、予鈴だ。そろそろ教室戻らないと。じゃあね水森君、あ、必殺技何だったかまた教えてね！」

「…ハハハ、もう忘れてたよそんな話」




行き過ぎたポジティブによる人間性


びっくりした…まさか藤野に共感する日が来るとは。友坂がこんなに中身終わってる奴だったなんて俺は知らないままでいたかったよ。疲れたよ、声張り過ぎたよ。