みんな仲良いよね、そうゆーこと。
「あぁ。条件的には完璧。でも少し人種に難あり」
「人種に難!」
「ちょっと違う世界の人間というか、言葉が通じ合わないというか。でも条件は完璧、これ以上の物件はないな」
「…まぁこの際、外国人でも宇宙人でもネコでもなんでも良いわ。その完璧君が手に入りさえすれば!」
「おう、もう調教済みの物件だ、すぐ呼んでやる。おーい友坂ー!藤野が自分僕になるならおまえに惚れるってー!」
「……!とっ、」
「ほんとに⁈ 藤野さん‼︎ 」
「って、はや!何⁈ どっから湧いて出た‼︎ 」
「ハハッ、驚いた?君の為に当然の事をしたまでだよ」
「なんで決め顔⁈ 何も決まってねーわ帰れよてめぇ!」
「あぁ、そうだね。まだ何も決まってないから早く決めよう。で?水森君。僕の話について詳しく教えてくれないかな?」
「あぁ。藤野が今自分の僕になる奴探してんたけどな、」
「それは良い案だね!ぜひ引き受けるよ!」
「…(まだ何も言ってないはずなんだけど)…良かったな、藤野」
「はぁ⁈ 意味分かんない!キモい!やめろ!消えろ!」
「今日から俺は君の僕だ。俺は君に尽くす。そして君はそんな俺を愛す。もしかしたらこれが俺達のあるべき姿だったのかもしれないね!」
「んな訳あるか!水森助けて!」
「なんで?イケメンでハイスペック持ちでおまえへの愛に溢れてるだろ?」
「違う!これは違う!」
「ダメだよ水森君、そんなに褒められたら流石の俺でも恥ずかしいよ」
「辺りの空気キラキラさせんなキモい!」