佐々倉のカノジョ。
「あ、あった」
絆創膏発見!
したのはいいんだけど。
「嵐くん、その…、花柄でもいいかな…」
「…」
あわわわ、嵐くんの目が、死んでる!
「薬局行ってきます!」
「いいよばか」
ば、ばかって言われた…。
「このくらいの傷、喧嘩したときに比べたらなんでもねーよ」
「ダメだよ!後に残ったりしたら…」
「別にそんな女でもあるまいし…」
「せっかくカッコいいのに、もったいないよ!」
嵐くんの目が点になる。
…?
私何か変なこと……。
「あ、やっ、ちち、今のはちがくてっ!」
赤くなる頬を隠そうと必死に両手で顔を覆うけど、恥ずかしくてこんなのじゃ足りない!
「アカネも、あらしカッコいいとおもう~」
さらに追い討ちをかけられた。
私、男の子にカッコいいなんて言ったのはじめてだよ…。
うぅ…、恥ずかしい…。
「茜、ちょっとあっちの部屋に行っててくれるか?」
「なんで?」
「いいから」
「う~ん、わかったぁ」