佐々倉のカノジョ。
「よし決めた」
「え?」
「サボろうぜ」
何を言い出したかと思ったら……。
「やだよ、私は二度とサボらないもん」
あの日は結局、嵐くん家で遊んで帰った。
あれ以来、サボったことはない。
「なーにいい子ぶってんだよ」
「普通だよ、嵐くんが……」
キーンコーンカーンコーン…
「じゃあ廊下にならんでくださーい!」
なんてタイミング……。
私たちの今年の担任であろう水野先生が、指示するも嵐くんは動く気配なし。
「どうすんの?」
ニヤニヤと笑いながら私を見る嵐くんは、どうせこのあと私が何て言うかなんてわかってるんだ。
「サボります…」