言葉のカケラ

授業中

私ゎパソコンが大の苦手
ローマ字さへ打てない私ゎ情報の授業が憂鬱でならなかった。

『はぁ-』
みんなについて行けない私ゎ､キーボードに手を置いて打つフリをする。
その横でゎパソコンを自由自在に操る一人の少女。啓子(ｹｲｺ)ﾁｬﾝだった。
私『何してるん？』
私ゎ恐る恐る聞いた。

すると啓子ﾁｬﾝゎ《チャット》と…私の知らない用語を言い放った。

私『チャ…チャット？』
その響きに心が躍った。
私『何ソレ？』

啓子『ネット上での文字と文字の会話』

ネット…たくさんの情報が絡み合って､世界中の人とコミュニケーションが取れるもの。

自分とゎまったく違う世界を持っている彼女がとても羨ましかった。

私『私にもできるんかね？』

啓子『ょぅこﾁｬﾝ…ローマ字打てないんだょね？』

グサッときた。

当たってるから。


私ゎ笑いながら答えた

私『アハッ(笑)そうなの…中１にもなって…打てないんだよね…』
ちょっと泣きそうになった…悔しかったから。

啓子『大丈夫。出来るようになるよ』

私『うん。ありがとぉ』



これが啓子ﾁｬﾝとの出会い…

そして､チャットとの出会い

これを期に…新しい世界の扉が開いた。