花図鑑
にちようびのため息
どうわのお姫さまなら
とびらが開くのをただ待ってるのに
もどかしいほど待ち遠しい
どこを目指す
らしん盤の指す方へ
なかない鳥も
いつか幸せに出会うだろう
ひねくれた猫も
としをとっていくのだろう
はがきにはいつも同じ住所
きっとわたしはいつか帰る
よかんは外れ
うみの藻屑
もしもそうなったなら
ふたりを見捨てた
りふじんを
むちが招いた
かなしみを
ないてわらって
いつか赦して
ざっとうの中に埋れて
つづきを夢見て
とおまわり
うらのうらを見るための
のぞき穴は
なみだの形
かえりたいと誰かが叫ぶ
にげなければと誰かは焦る
おもいでの中の
もどかしげな笑みを
かなわぬ未来を思い出す
げんざいと過去
さながら
がらすの人形
しょうじょは踊る
てらしてくれるライトは
いらない
くるくるまわる
どこへも向かわず
なつかしむ暇もなし
げき中
けいたいはマナーモード
ばらばら人形
あなたのロール
ないの どこにもないの
たしかにここに置いたのに
はだしでは踊れない
わすれた過去ならいざ知らず
すあしの貴方
れいがいはなし
るふする紛いもの
となりにあの子
わたしは向かい
のぞみを叶えよう
はなさないでいて欲しい
るふする紛いもの
はなさないでいて欲しい
まつりの後の寂しさみたい
だれかが弾いたピアノの音
みずを一杯飲み干して
つづきを描かなきゃ
かえるために
らしん盤が指す方へ
なかないで
いつか帰る