花図鑑
あれからどれほどの月日が
ながれてここまで
たどりついた
のはらに寝転んで
くつを脱ぐと
ろうそくの灯を思い出す
からっぽのグラスに映る
みえざる真相
にげるように
さって行った
くらがりで泣いてたあの子は誰だったの
らせん階段
のぼってくるくる
はるには
なみだの雨が降る
びねつが引かないのは春のせい
らせんのくるくるのせい
ゆるゆる目覚める
めいかくな夢はなし
みはてぬ真実どうとやら
てにした愛は
なげきの湖へ
げんじょう維持がお望みか
いつまでも待ってはくれないだろうに
てのひらには約束の欠片
いめぇじの先で
くるくるまわる
とわの春
せかいの果てにあるはずの 春