豆粒の悪戯
おまじない…か…。

おまじないとか占いとか。

そうゆう根拠もなく他人の人生について

口出ししているものが亡くなった父は嫌いだった。

そんな父の影響のせいか、幼い頃から他の女の子達が

夢中に占いの本をめくっているのに違和感があった。

そもそも、そういった書物が出回っていることが不思議でしょうがなかった。

占いで飯を食べている人間がいると知ったとき

真面目に詐欺師の一種じゃないかと思った。

とりあえず、それくらいおまじないや占いに抵抗がある…といっても

最近じゃ父の影響が薄れたのか、そこまで抵抗がなくなった。

昔が百Ωなら今は六十Ω。随分減ったでしょう?
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