『Bad day~二度ある事は三度ある~』
「吉行主任どうしたんです…大丈夫ですか?」と声を掛けられた。
「知らない女にいきなり殴られたの…」と言ったら『ギョッ』とした表情になり、男性に押さえられている女を見てからは唖然とした間抜け面に変わった。
「マキ…おまえ…」
「城田くんがいけないのよ、私を振ってこんなおばさんを選ぶから…どうせセクハラとかされての事なんでしょ?」
どうも酒に酔っているらしいマキと呼ばれた女は私をおばさんと蔑み、男性の部下にセクハラで迫る悪女だと決めつけているみたいね。
「全然話が見えないんだけど…彼女は城田くんの恋人なの?
でもどうして私が彼女におばさん呼ばわりされたり、
泥棒猫とかセクハラ上司と言われた上に殴られないといけないのかしら
…説明して貰える?」
私の言葉に城田は既に顔面蒼白だ。
「…すっすみません。
彼女は俺の元カノです。
別れ話をする時に好きな人が出来たと言いました。
上司の吉行主任だと…」
はぁーホントとんだ災難に巻き込まれたもんだ。
しかも厄介な部下からの告白付きで…